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AIの文章が「他人事」っぽくなる問題は、こう直す。社長の言葉に戻す3つのコツ
【結論】AIが書いた文章が「なんだか他人事っぽい」と感じるとき、悪いのはAIの文章力ではありません。渡した材料が足りていないだけです。直し方は3つ。①書く前に「自分の言葉の素材」を渡す ②一般論を自社の固有名詞と数字に置き換える ③声に出して読んで、語尾だけ自分で直す。この3つで、AIの文章は「うちの会社の文章」に変わります。
私、ヒログシクミデザインの中村は、このブログをAIとの共同作業で書いています。これまでの記事でAI活用の始め方と3つのAIの使い分けをお伝えしましたが、実際に使い始めた社長さんから一番多くいただく感想が、これです。
「便利なんだけど、出てきた文章がうちの言葉じゃない気がする」
その違和感は正しいです。そして、直し方もはっきりあります。
そもそも、なぜAIの文章は「他人事」に聞こえるのか
理由はシンプルで、AIは「平均」を書く道具だからです。世の中のたくさんの文章を学んでいるので、頼めば「よくある正しい文章」がすぐ出てきます。逆に言えば、あなたの会社のことは何も知りません。
出てきた文章を読み返すと、だいたいこの3つが起きています。
- 主語が「誰でもいい」——「丁寧な施工を心がけています」は、同業の何百社でもそのまま使えてしまう
- 固有名詞と数字がない——地名、年数、金額、実際の商品名が入っていない
- 失敗談と言い切りがない——きれいな話しか書かれておらず、経営者の判断が見えない
読者が「他人事」と感じる正体は、文章の上手さではなく、この具体性の欠如です。逆に言えば、具体を足せば直ります。
コツ①:書く前に「素材」を渡す。音声メモ3分で十分です

一番効くのがこれです。多くの方は、いきなり「〇〇についてブログを書いて」と頼んでいます。それでは平均的な文章しか出てきません。
やることは、書かせる前に3分しゃべるだけです。スマホの音声入力でも、メモ帳への箇条書きでもかまいません。渡す素材は次の3つで十分です。
- 実際にあった出来事——「先週、〇〇市のお客様から△△という相談があった」
- お客様が言った言葉——聞いたままの言い方で。きれいにまとめないほうが効きます
- 自分がそう判断した理由——「うちは□□はやらない。なぜなら…」
この3つを渡すと、AIの文章は驚くほど変わります。なぜなら、世の中のどこにも存在しない情報が入るからです。ここが、AIに書かせても「自社の記事」になる分かれ目です。
慣れてきたら、この素材メモを1つのファイルに貯めていってください。1本目の記事でお伝えした「型を貯める」の話と同じで、これが自社だけの資産になります。
コツ②:一般論を「固有名詞と数字」に置き換える
AIが出してきた文章を読み、当たり障りのない一文を探します。見つけたら、そこだけ自社の事実に差し替えます。
| AIが書きがちな一文 | 差し替えた後 |
|---|---|
| 丁寧な施工を心がけています | 下地処理に必ず2日かけます。ここを省く業者が多いからです |
| 経験豊富なスタッフが対応します | 伊賀市で18年、代表の私が最初から最後まで見ます |
| お客様に寄り添った提案をします | 「今回は塗らないほうがいい」とお伝えして帰ることもあります |
コツは、社長が普段お客様に話している言葉をそのまま入れること。上手い言い回しを考える必要はありません。数字は必ず自社の本当の数字にしてください。ここを盛ると、あとで信頼を失います。
なお、AIは知らないことを堂々と書いてしまう性質があります(金額や制度の話でよく起こります)。数字・法律・制度は必ず公式情報で確認してから公開する。これは毎回やってください。
コツ③:声に出して読んで、語尾だけ自分で直す

最後の仕上げです。完成した文章を声に出して読むと、自分が絶対に言わない言い方がすぐ見つかります。
私が毎回直しているのは、だいたいこのあたりです。
- 「〜と言えるでしょう」「〜が重要です」——評論家っぽく聞こえる
- 「〜してみましょう」の連発——上から目線に感じる
- 「いかがでしたでしょうか」——ほぼ全員が読み飛ばす前置き
- 「近年、〜が注目されています」——中身のない出だし
全部直す必要はありません。気になった3ヶ所だけ、自分が普段言う言い方に置き換える。それだけで文章の温度が上がります。時間にして5分ほどの作業です。
やってはいけない直し方が3つあります
① 全部自分で書き直す
一番多い失敗です。気に入らないからと最初から書き直すと、AIを使う前より時間がかかります。直すのは「素材の追加」と「語尾」だけ。骨組みはAIに任せてください。
② 「もっと人間っぽくして」と頼む
これはあまり効きません。情報が増えていないので、AIは「人間っぽい平均の文章」を書くだけです。同じことを言い換えるなら、コツ①の素材を渡すほうが100倍効きます。
③ AI判定ツールの点数を追いかける
「AIっぽさ判定」のようなツールの点数を下げようとするのは、時間の無駄です。Googleは公式に、コンテンツの作り方ではなく品質で評価するという方針を示しています。AIで書いたかどうかではなく、読んだ人の役に立つかどうかが評価の対象です(ただし、量産目的の中身のない記事は別問題です)。
判定ツールに好かれることより、お客様に「うちのことを分かってくれている」と思われることを目指してください。
うちでは、この記事もこうやって書いています
正直にお見せします。この記事も、私が「AIを使い始めた社長さんから、こういう感想をよくもらう」という話をAIに投げたところから始まりました。表の3つの言い換え例も、実際に私がお客様と話すときの言い方です。
そのうえで、出てきた原稿の語尾を私が直し、数字の裏取りをして公開しています。AIが8割、私が2割。この2割が、記事が「他人事」になるかならないかを決めます。
逆に言えば、社長がやるべき仕事はここしかありません。文章を1から書く必要はもうないのです。
ヒログシクミデザインからひとこと
ヒログシクミデザインは、三重県伊賀市・名張市を中心にホームページ制作とWeb運用支援をしています。AIで文章を書くこと自体は、もう誰でもできる時代になりました。差がつくのは「自社の素材をどう渡すか」の部分だけです。「うちの場合、何を素材として渡せばいいのか」という相談も歓迎です。お気軽にどうぞ。
まとめ
- AIの文章が他人事に聞こえる原因は文章力ではなく、渡した材料の不足
- コツ①:書かせる前に「出来事・お客様の言葉・判断理由」を3分でも渡す
- コツ②:当たり障りのない一文を、自社の固有名詞と数字に差し替える
- コツ③:声に出して読み、気になった3ヶ所だけ語尾を直す
- 全部書き直す・「人間っぽくして」と頼む・AI判定の点数を追う、この3つは時間の無駄
- 数字・法律・制度は、公開前に必ず公式情報で確認する
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